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夜中に病院で亡くなったらどうする?その対応と手続き完全マニュアル

夜中に病院で大切なご家族が亡くなられると、多くの方が何から手を付ければよいのか分からず、不安とショックで動けなくなってしまいます。特に、夜間の死亡手続きや深夜の遺体搬送の連絡先、病院で亡くなった後の手順や葬儀社に連絡するタイミング、死亡届を夜間窓口に出すべきかどうか、遺族支援の相談窓口があるのかなど、調べたいことは一度に押し寄せてきます。

私は西宮市を中心にご葬儀をお手伝いしているセレモニーツナグとして、実際に夜中に病院からご相談をいただく機会が多くあります。その現場感覚をもとに、病院で亡くなったら夜中にどう動けば良いのか、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。

この記事では、夜間に病院で亡くなった直後に必要な対応、深夜の遺体搬送の流れや葬儀社の24時間対応の活用方法、死亡診断書や死亡届・火葬許可証などの手続き、そして遺族支援や相談窓口の利用方法まで、夜中でも落ち着いて行動できるよう、順を追ってご説明していきます。

加えて、「夜間の死亡手続きってどこまでやるべき?」「深夜の遺体搬送はどんな流れ?」「病院で亡くなった後に家族は何を優先したらいい?」といった、よくいただくご質問にも触れながら、あなたが今いる状況に寄り添ってお話ししていきます。ひとつひとつ整理して読んでいただければ、「ここまでできていれば大丈夫だな」と感じていただけると思います。

今まさに病院で亡くなったら夜中の状況に直面している方も、いざというときに備えたい方も、読み進めていただくことで、心構えと具体的な行動のイメージがつかめるはずです。

この記事のポイント
  • 夜中に病院で亡くなった直後の基本的な流れを理解できる
  • 遺体搬送と安置先の選び方、葬儀社へ連絡するタイミングが分かる
  • 死亡診断書・死亡届・火葬許可証など役所手続きのポイントが分かる
  • 遺族支援や相談窓口の活用方法と心のケアのヒントが得られる
目次

夜中にもし病院で亡くなったら?基本対応

まずは、病院で亡くなったら夜中にどのような流れで対応が進むのか、全体像を押さえておきましょう。

ここでは、医師による死亡確認から死亡診断書の受け取り、エンゼルケア、遺体搬送、安置先の決定、親族や勤務先への連絡まで、おおまかなステップを整理してご説明します。

流れをざっくり言うと、「医師の確認 → エンゼルケア → 搬送先の決定 → 寝台車の手配 → 親族・勤務先への連絡」という順番になることが多いです。実際の現場では病院スタッフや葬儀社がサポートしてくれますので、あなたがひとりで全部を抱え込む必要はありません。「今はこのステップなんだな」と分かるだけでも、気持ちが少し軽くなるかなと思います。

夜中の死亡診断書と医師確認

病院でご家族が息を引き取られたとき、最初に行われるのが医師による死亡確認です。夜中であっても当直医が呼ばれ、心拍や呼吸、瞳孔などを確認し、死亡時刻を記録します。その後、死亡診断書が作成されます。

死亡診断書は、役所に死亡届を提出し火葬許可証を取得するために欠かせない、とても重要な書類です。通常は一体型の書式になっており、片面が医師の書いた死亡診断書、もう片面が遺族が記入する死亡届用の用紙になっています。ここでよくあるのが、「病院から渡されたこの紙、どこまでが病院のもので、どこからが自分たちが書くところなの?」という戸惑いです。右側が医師記入欄、左側が届出人の記入欄になっていることが多いので、むやみに書き込まず、分からないところは病院や葬儀社に確認しながら進めていきましょう。

夜間の場合、病院によっては当直医が先に必要事項だけ記入し、正式な押印やカルテ整理は翌朝になることもあります。そのため、「死亡診断書の原本を受け取れるのは明日の午前中になります」と案内されることも珍しくありません。いずれにしても、「いつ、どこで、誰が死亡診断書を受け取るのか」を必ず確認しておき、受け取った際は紛失しないようファイルなどに入れて大切に保管してください。

また、死亡診断書は葬儀の手続き以外にも、生命保険の請求や遺族年金の手続きなど、さまざまな場面で「コピー」や「別途の証明書」として必要になることがあります。病院によっては有料で複数枚発行してくれるところもありますので、「将来どのくらいの枚数が必要になりそうか」「コピーで足りるのか原本が必要か」などを、保険会社や役所の案内を見ながら、あらかじめざっくりイメージしておくと安心ですよ。

死亡診断書を受け取るときのチェックポイント

夜中の慌ただしい状況だと、どうしても見落としが出てしまいがちです。チェックポイントを事前に知っておくと、少し落ち着いて確認しやすくなります。

  • 故人のお名前・生年月日・住所に誤りがないか
  • 死亡時刻・死亡場所が実際の状況と一致しているか
  • 医師の署名や押印が漏れていないか
  • 死亡届側の欄に、誤って書き込みをしていないか

もし記載内容に疑問があれば、その場で遠慮なく病院スタッフに聞いてくださいね。あとから修正してもらうとなると、時間も手間もかかってしまいます。

夜中の死亡診断書で確認したいポイント

  • 死亡診断書の受け取りタイミング(当夜なのか翌朝なのか)
  • 原本は何通発行してもらえるのか、追加分の費用目安
  • 死亡届の記入欄で、分からない項目はどこに相談すればよいか
  • 保険金請求や年金手続きで追加の証明書が必要になりそうか

こうした内容は、法律や病院ごとの運用によって変わることがあります。この記事でお伝えしていることはあくまで一般的な流れなので、正確な情報は必ず病院や役所、保険会社などの公式な案内を確認してもらえればと思います。

エンゼルケアと遺体搬送の流れ

医師の確認が済むと、看護師や病院スタッフによるエンゼルケア(死後の清拭やお整え)が行われます。お顔やお身体をきれいに拭き、必要に応じてお着替えをさせ、簡単なお化粧を行うこともあります。エンゼルケアを通して、「ここまでよく頑張ったね」と声をかけながら見守るご家族も多く、とても大切な時間になります。

エンゼルケア中は、看護師さんから「お顔を拭いてあげますか?」「お好きだったお洋服はありますか?」と聞かれることもあります。参加するかどうかに正解はありませんが、「できる範囲で関わりたい」という気持ちがあれば、無理のない形で一緒に手伝ってあげるのもいいかなと思います。

その間に、残されたご家族は今夜の遺体搬送先をどうするかを決めていくことになります。選択肢としては、

  • ご自宅へ搬送して安置する
  • 葬儀社の安置施設(安置室)に預ける
  • 火葬場や公営斎場の霊安室(霊安室がある地域のみ)に預ける

といったパターンがあります。兵庫県内でも、西宮市のように自宅安置が難しい住宅事情の地域では、葬儀社の安置室や霊安室を利用される方が増えています。特にマンションやエレベーターなしの住宅では、階段での搬入が難しいケースもあるので、葬儀社とよく相談しながら決めるのが安心です。

病院は長時間のご遺体の安置には向いていないため、多くの病院で「数時間以内に搬送をお願いいたします」と説明されます。夜中の搬送であっても、24時間対応の葬儀社や寝台車業者に依頼するのが一般的です。「こんな深夜に電話しても大丈夫かな…」とためらわれる方も多いのですが、葬儀社側は夜間の連絡を前提に体制を組んでいますので、遠慮なく相談して大丈夫ですよ。

エンゼルケア後〜搬送までの流れイメージ

タイミング主な流れ家族が意識しておきたいこと
医師の確認直後死亡確認・死亡時刻の記録混乱していても大丈夫、分からないことはメモして後から確認
エンゼルケア中清拭・お着替え・お顔の整え参加したい範囲を看護師に素直に伝える
エンゼルケア終了後葬儀社への連絡・搬送先の決定自宅か安置室か、家族の負担をイメージして選ぶ
寝台車到着後ご遺体の搬送必要な荷物(衣類・写真・位牌など)があれば一緒に持参

このように流れをイメージしておくだけでも、「次に何が起こるのか」が分かりやすくなって、少し安心できるかなと思います。なお、エンゼルケアの内容や時間は病院によって違いますので、実際の流れはその場で看護師さんの説明をよく聞いてくださいね。

西宮市での安置先選びや自宅安置の注意点を、もう少し広い視点から整理した記事として、玄関が狭い住宅における自宅葬で気をつけたい点も参考になると思います。

葬儀社と寝台車へ24時間連絡

夜中の遺体搬送には、24時間365日対応の葬儀社または寝台車専門業者への連絡が必要です。兵庫県内でも、阪神地域・播磨地域など各エリアに夜間対応可能な業者があります。「どこに電話すればいいの?」と迷ったときは、病院のスタッフがいくつか候補を紹介してくれることもありますし、すでに検討していた葬儀社があれば、まずはそこに連絡を入れてみてください。

葬儀社に連絡するときは、次の情報を伝えるとスムーズです。

  • 故人のお名前・年齢
  • 現在いる病院名・病棟・部屋番号
  • 搬送希望先(自宅・安置室・霊安室など)
  • おおよその到着希望時間
  • 連絡の取れる携帯番号

ここで大事なのは、「今すぐ葬儀の日程まで決めなきゃいけない」と思い込まないことです。夜中の段階では、まず搬送と安置先の確保だけを決めておけば十分なことも多いです。「葬儀の形式や日程は、明日以降ゆっくり決めましょう」と提案する葬儀社も多いので、無理のないペースで話を進めていきましょう。

また、深夜割増の有無や、搬送距離による料金の目安もこのタイミングで確認しておきましょう。費用は地域や業者によって異なりますので、あくまで一般的な目安として聞きつつ、明細の分かる見積もりを出してもらうことをおすすめします。「今はざっくりでいいので、どのくらいかかりそうか教えてもらえますか?」と素直に聞いてしまって大丈夫ですよ。

違法な遺体搬送に注意

ご遺体の搬送は、原則として「霊柩運送事業」の許可を受けた事業者(いわゆる青ナンバー車)しか行えません。自家用車での搬送や、許可のない業者による運送はトラブルの原因になります。安全のためにも、必ず許可を受けた葬儀社・寝台車業者に依頼してください。

インターネット検索で見つけた業者に依頼する場合も、「事業用ナンバーか」「会社の所在地や連絡先がはっきりしているか」などを確認しておくと安心です。口コミだけに頼らず、公式サイトの情報や説明資料もチェックしてみてくださいね。

なお、西宮市で家族葬や火葬式をご検討中の方には、地域事情と費用の両面を整理した西宮市で家族葬のおすすめ業者比較と費用相場|後悔しない選び方ガイドも、検討材料として役立つはずです。費用の数字はあくまで目安なので、最終的な金額は必ず各社の正式な見積もりで確認してくださいね。

安置先選びと霊安室利用の注意

夜中に搬送先を決めるとき、もっとも悩まれやすいのが自宅安置か、葬儀社の安置室かという点です。「本人は家が好きだったから自宅に連れて帰りたい」「でもマンションでスペースがなくて不安」といったご相談を、本当にたくさんいただきます。

自宅安置のメリット・デメリット

ご自宅への安置は、「住み慣れた家で最後の時間を過ごさせてあげたい」というお気持ちを大切にできる選択肢です。枕元にお写真やお花、思い出の品を並べて、家族だけの時間をゆっくり過ごせるのは、自宅安置ならではの良さかなと思います。

一方で、

  • マンションや狭い玄関で棺や寝台車の搬入が難しい
  • ご近所への配慮や駐車スペースの問題がある
  • ご家族だけでの付き添いが身体的に負担になる
  • 夏場や暖房の効いた室内では、保冷管理に気を遣う必要がある

といった点には注意が必要です。「憧れは自宅安置だけど、現実的には身体がもたないかも」と感じられる場合は、無理をしないことも大切ですよ。

安置室・霊安室を利用する場合

葬儀社の安置室や、公営斎場の霊安室に預ける場合は、面会できる時間帯や付き添いの可否、保冷設備の有無などを事前に確認しておきましょう。特に夜間は面会ができない施設もあるため、「今夜は安置室に預けて、明日以降にゆっくりお別れをする」という流れを選ぶ方も多くいらっしゃいます。

また、「安置室にも種類がある」という点も意外と知られていません。面会のたびにスタッフに鍵を開けてもらうタイプもあれば、家族が自由に出入りできるリビング型の安置スペースもあります。どちらが良いかは、家族の人数や生活リズムにもよるので、気になる方は遠慮なく葬儀社に質問してみてください。

ご遺体の状態に強いご不安がある場合は、衛生的な保全処置であるエンバーミングという方法もあります。より専門的な内容になりますが、エンバーミングで後悔を防ぐための費用相場と必要性の全知識で詳しくご説明しています。

項目自宅安置安置室・霊安室
家族の負担付き添い・線香の管理などやることは多め夜間の管理は基本的に施設側が対応
プライバシー身内だけで過ごしやすいが、ご近所への配慮が必要専用スペースなら他家と顔を合わせにくい
スペース間取りによっては安置が難しい場合あり安置専用のスペースが確保されている
費用ドライアイスなどの費用は発生安置料が日数分かかるケースが多い

どの選択が「正解」ということはなく、ご家族の体力や住環境、価値観に合う方法を選ぶのが一番です。迷ったときは、メリット・デメリットを一緒に整理しますので、相談しながら決めていきましょう。

危篤の連絡と親族・会社への訃報

夜中に病院で亡くなった場合、親族や勤務先への連絡にも気を遣う必要があります。危篤段階で連絡を受けていたご親族には、病院からの帰り道や搬送が落ち着いたタイミングで、電話またはメッセージで訃報と今後の流れをお伝えしましょう。「いま病院で亡くなって、これから葬儀社さんに搬送をお願いするところです」という感じで、状況を簡潔に伝えるだけでも十分ですよ。

親族の中には、「すぐに駆けつけたほうがいいのか」「明日行けばいいのか」迷われる方も多いです。そんなときは、

  • 今夜は搬送と安置でバタバタしそうかどうか
  • 面会できるのが翌日以降になりそうかどうか
  • 高齢の親族に夜間移動が負担になりそうか

といったポイントを踏まえて、「今日はゆっくり休んでいただいて、明日改めてお越しいただけると助かります」とお伝えするのも一つの考え方かなと思います。

勤務先への連絡は翌朝でOK

勤務先への連絡は、原則として翌朝の始業時間以降で問題ありません。夜中に突然電話をするのではなく、翌朝に「家族が亡くなったため、葬儀や諸手続きで休暇をいただきたい」旨を伝えましょう。可能であれば、忌引きの日数や必要な社内手続きについても確認しておくと安心です。

最近は、直属の上司には電話で、同僚やチームメンバーにはメールやチャットで共有するケースも増えています。あなたが一度に説明するのがつらい場合は、上司に「関係部署への共有をお願いできますか」と頼んでしまって大丈夫ですよ。

連絡を「一人で抱え込まない」工夫

親族への訃報は、一気にすべての方へご自身で連絡しようとすると心身の負担が大きくなります。代表者となる親族にお願いして、そこから親戚一同へ共有してもらう「連絡のハブ」を作ると、少し楽になります。

  • 連絡の中心役を一人または二人決める
  • 訃報の文面をあらかじめ簡単に作って共有しておく
  • 「詳細は明日以降お伝えします」とだけ先に伝える

こんな形で、「今日はここまでで十分」と線を引いてしまうことも大事かなと思います。夜中はどうしても気持ちが落ち込みやすいので、「やれることだけやる」くらいの感覚でいてくださいね。

夜中にもし病院で亡くなったら?その手続き

続いて、病院で亡くなったら夜中にどこまで手続きを進めるべきか、翌日以降にゆっくり行えば良いものは何かを整理していきます。ここでは、死亡届や火葬許可証などの役所手続き、年金や健康保険・生命保険の手続き、さらに心のケアに関する相談窓口についても触れていきます。

夜中の段階では、すべてを完璧にこなす必要はまったくありません。「今日やるべきこと」と「明日以降で大丈夫なこと」を分けて考えるだけでも、かなり気持ちが楽になりますよ。ここからは、その仕分けの目安も含めてお話していきます。

死亡届と役所夜間窓口の受付

死亡届は、死亡診断書と一体になった用紙を使い、死亡の日から数えて7日以内に市区町村役場へ提出することが法律で定められています。ただし、この「7日」という日数はあくまで一般的な目安です。正確な取り扱いはお住まいの自治体の公式情報を必ずご確認ください。詳しいルールは、法務省の案内でも確認できます。(出典:法務省「死亡届」)

夜間や休日でも、役所の夜間窓口で死亡届を「預かる」ことは多くの自治体で可能です。ただし、火葬許可証の交付までは行われないケースがほとんどで、正式な処理は翌開庁日に行われます。そのため、夜中に無理をして役所に行かなくても、葬儀の日程や火葬場の予約を踏まえつつ、翌日以降に落ち着いて提出するケースが多いです。

夜中に無理に動かなくていいケースが多い

特に、

  • まだ葬儀の日程が決まっていない
  • 火葬場の予約も翌日以降に相談する予定
  • 喪主も含めて家族の疲労がかなり大きい

という状況なら、死亡届は翌日以降に葬儀社と一緒に進めるほうが安心なことが多いです。「今日中に出さないと大変なことになるのでは?」と心配される方もいますが、期限は7日以内ですから、まずは体を休めてからで大丈夫な場合がほとんどですよ。

夜中の死亡届提出をどう考えるか

  • 火葬や葬儀の日程がすぐには決まらない場合、夜中に急いで提出する必要はないことが多い
  • 翌日以降、喪主予定者や葬儀社と相談しながら落ち着いて提出するほうが安心
  • 死亡届は葬儀社が代行してくれることもあるため、負担を減らす選択肢として検討できる

届出人は通常、喪主または親族の方ですが、実務上は葬儀社が代理で提出するケースも多くみられます。どちらの方法が良いかは、ご家族の体調やご事情を踏まえて判断してください。「自分たちでやったほうが納得できる」という方もいれば、「手続きはプロに任せて見送りに集中したい」という方もいます。どちらも間違いではないので、あなたのご家族に合うスタイルを選んでくださいね。

なお、法律や自治体の運用は変わることがあります。この記事の内容はあくまで一般的な説明ですので、最終的には必ず役所の公式情報や窓口で確認していただくようお願いします。

火葬許可証と葬儀社手続き

死亡届が受理されると、役所で火葬許可証(埋火葬許可証)が発行されます。火葬場で火葬を行う際には必ず必要になる書類で、これがないと火葬の予約が確定できません。「死亡届」と「火葬許可証」はセットで動くイメージを持っておくと分かりやすいですよ。

火葬許可証は、通常は葬儀社がまとめて預かり、火葬場へ提出します。夜中に病院で亡くなった場合も、翌日以降に葬儀社と打ち合わせを進めながら、

  • 火葬のみ(直葬)にするのか
  • 家族葬で通夜・告別式を行うのか
  • どの式場・斎場を利用するのか
  • おおよその予算感をどのくらいにするか

といった方向性を決めていくことになります。夜中の段階では、「とりあえず搬送先だけ決めて眠りたい」というお気持ちの方がほとんどですから、葬儀内容の詳細は翌日以降で大丈夫です。

費用は必ず「その場で」確認を

夜中であっても、搬送費用・安置料・火葬式や家族葬の基本料金など、可能な範囲で見積もりを確認しておきましょう。表示価格はあくまで一般的な目安であり、実際の合計額は人数や式場、オプションによって変動します。正確な情報は各自治体や関係機関、葬儀社の公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家や担当葬儀社にご相談ください。

葬儀社の選び方については、病院から紹介された業者をそのまま決めてしまい、後から費用や対応で後悔されるケースも少なくありません。より踏み込んだ視点で知りたい方は、Yahoo!知恵袋は信頼できる?後悔しない葬儀社の選び方も参考にしていただければと思います。

「いきなり葬儀のことを決めるのはつらい」というお気持ちも、本当によく分かります。そんなときは、「今日は火葬日程の候補だけ決めて、具体的な内容は明日の打ち合わせで」といった形で、段階を区切って考えていくのがおすすめです。

年金保険の手続きと埋葬料

夜中の段階では、年金や健康保険、生命保険などの手続きまで一気に考える必要はありません。こうした手続きは、身体と気持ちが少し落ち着いてからで大丈夫です。「書類がたくさんありそうで不安…」という方も多いですが、ひとつひとつ整理していけば、ちゃんと終わらせることができますよ。

公的年金・健康保険の主なポイント

公的な手続きとしては、主に次のようなものがあります。

  • 国民年金や厚生年金の受給停止手続き
  • 健康保険証の返却(国保・社保いずれも)
  • 国民健康保険や協会けんぽなどでの葬祭費・埋葬料の申請
  • 故人が世帯主だった場合の世帯主変更の届出

これらは、それぞれの保険者(市区町村や健康保険組合など)によって名称や金額が異なり、条件や必要書類も違います。金額はあくまで一般的な目安として紹介されることが多く、実際には制度改正などで変わることがあります。必ず、加入されていた年金機構・保険者の公式サイトや窓口で最新情報を確認してください。

また、「どこに連絡すればいいのか分からない」という場合は、年金事務所や市区町村の窓口で「死亡後の手続きについて教えてほしい」と伝えれば、必要な手続き一覧を教えてもらえることが多いです。一人で抱え込まず、窓口をうまく頼ってしまって大丈夫ですよ。

生命保険の請求

生命保険に加入されていた場合は、保険証券や加入者ページを確認し、保険会社のコールセンターに連絡します。夜中でもコールセンターが開いていれば受付だけ済ませておき、詳細な請求書類の記入や提出は後日で構いません。

保険金の請求には死亡診断書のコピーや死亡診断書の内容をもとにした所定の証明書が必要になることが多いため、原本の枚数やコピーの扱いについても、保険会社と相談しながら進めていきましょう。「どの程度の補償が受けられそうか」「請求の期限はいつまでか」なども、このタイミングで確認しておくとスムーズです。

年金・保険の手続きは、一度にすべてを終わらせる必要はありません。「まずはどこから着手すべきか」を整理するだけでも心の負担は軽くなります。正確な情報は年金機構・保険会社などの公式サイトをご確認いただき、最終的な判断はそれぞれの専門窓口にご相談ください。

こうしたお金まわりの手続きは、どうしても気が重くなりがちですが、「今日やることリスト」と「今週中でいいことリスト」に分けて考えていくと、少しずつ前に進みやすくなります。必要であれば、ノートやスマホのメモに書き出して整理してみてくださいね。

遺族支援と夜間相談窓口の活用

大切な人を亡くされた直後は、手続き以上に心のケアが大切になります。特に夜中は気持ちが沈みやすく、「この先どうしていいか分からない」という思いに押しつぶされそうになる方も少なくありません。「涙が止まらない」「眠れない」というのは、とても自然な反応ですから、「自分が弱いせいだ」と責める必要はまったくありません。

兵庫県内には、夜間・休日も対応している相談窓口があります。たとえば、

  • 兵庫県いのちと心のサポートダイヤル
  • 神戸いのちの電話などの電話相談
  • 遺族会や自助グループ(遺族同士で語り合う場)

といった窓口が挙げられます。これらの窓口では、臨床心理士や専門の相談員が話を聴き、必要に応じて医療機関や行政の窓口などへつないでくれます。「こんなことで相談していいのかな」と思うような内容でも大丈夫です。まずは「いま、しんどい」ということを言葉にしてみるところからで構いません。

相談窓口の電話番号や受付時間は変更されることがあります。必ず最新の情報を、兵庫県や各団体の公式サイトでご確認ください。

「自分だけがつらいのではないか」と思い込まず、少しでもしんどさを感じたら、誰かに話してみることがとても大切です。ご家族や友人、葬儀社の担当者など、身近な人に気持ちを打ち明けるだけでも、心の負担は少し軽くなります。

なお、心の問題や精神的な不調は専門性が求められる分野です。正確な情報は医療機関や行政の公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は医師や専門カウンセラーにご相談ください。「夜間救急に相談してもいいのかな」と迷ったときは、地域の相談窓口や♯7119(地域によって番号は異なる場合があります)などの案内も活用しつつ、安全第一で動いてもらえたらと思います。

もし夜中に病院で亡くなったら?その対応のまとめ

ここまで、病院で亡くなったら夜中にどのような流れで対応が進むのか、基本のステップと注意点を整理してきました。改めて重要なポイントを振り返ってみましょう。

  • まずは医師の死亡確認と死亡診断書の受け取りを落ち着いて行う
  • エンゼルケアの間に、葬儀社や寝台車へ24時間連絡し、搬送先を決める
  • 自宅安置か安置室・霊安室かを、ご家族の負担や住環境を踏まえて選ぶ
  • 死亡届や火葬許可証などの役所手続きは、翌日以降に葬儀社と相談しながらでも間に合う
  • 年金・保険・勤務先への連絡は、急がず順番を決めて少しずつ進める
  • 遺族支援や相談窓口を活用し、心のケアも大切にする

病院で亡くなったら夜中という状況は、多くの方にとって初めての経験であり、完璧にこなそうとする必要はありません。大切なのは、「今日やらなければならないこと」と「明日以降で良いこと」を切り分けること、そして一人で抱え込まずに周囲の支えを借りることです。「今はここまでやれたから十分」と自分に言ってあげてくださいね。

費用や手続きのルールは地域や時期によって変わることがあり、この記事でお伝えした内容はあくまで一般的な目安にすぎません。正確な情報は各自治体や関係機関・保険会社・医療機関・葬儀社などの公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。

セレモニーツナグとしては、病院で亡くなったら夜中の不安な時間を、少しでも落ち着いて過ごしていただけるよう、お電話一本で寄り添ったご案内を心がけています。もし今、何から動けば良いか分からずお困りでしたら、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。「こんなこと聞いてもいいのかな?」という内容でも、ちゃんと受け止めて一緒に整理していきますので、安心して頼ってもらえたらうれしいです。

セレモニーツナグ

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